海外安全対策情報 (平成25年4月~6月)
治安情勢
(1)カナダは,国連薬物犯罪事務所(UNODC)が発表した2011年グローバル殺人調査(2011 Global Study on Homicide)によると,人口10万人あたりの殺人事件発生率は北中米地域で最も低くなっているように,一般的に治安は良いと言われています。また,対日感情も良好と思われます。
しかし,一方で,一般犯罪の発生率は日本より高くなっています。モントリオール市で,最も多く発生している犯罪は,車上狙いや車両盗難といった車両を狙った犯罪であり,モントリオール市警察によれば,2013年1月1日から7月5日までに同警察が把握する限りで12,038件発生しています。
また,ハリファックス市警察の発表によれば,ハリファックスでも2013年1月1日から6月30日までの間に同犯罪が212件発生しております。
(2)2012年,ケベック州政府による大学の学費値上げ措置に対して,値上げに反対する学生等による抗議デモが多数発生しました。本年4月にも,モントリオール市にて,この抗議デモが行なわれ,一部のデモ参加者に逮捕者が出ました。
また,6月,反資本主義団体によるモントリオール市での国際会議やF1グランプリの開催に抗議するデモや集会が同市内でそれぞれ実施されました。これらデモや集会は平和的に実施され,負傷者や逮捕者は出ておりません。
(3)6月から,カナダの各都市にてイベントが多数開催されております。観光地やイベント会場,またはその周辺の飲食店などで,置き引き等といった盗難事件の発生件数も発生しており,邦人の被害も増加しております。
一般犯罪及び凶悪犯罪の傾向
(1)ケベック州モントリオール市警察管轄内犯罪発生件数(モントリオール市警察発表)
4月21日~7月5日 |
2013年累計件数 |
|
|---|---|---|
暴 行 |
2,464件 |
5,275件 |
性的暴行 |
245件 |
508件 |
不法侵入 |
2,648件 |
5,597件 |
強 盗 |
576件 |
1,550件 |
車上狙い・車両盗難 |
5,210件 |
12,038件 |
薬物犯罪 |
730件 |
1,433件 |
(2)ノバスコシア州ハリファックス市警察管轄内犯罪発生件数(ハリファックス市警察発表)
4月1日~6月30日 |
2013年累計件数 |
|
|---|---|---|
暴 行 |
626件 |
1,216件 |
性的暴行 |
77件 |
167件 |
不法侵入 |
677件 |
221件 |
強 盗 |
53件 |
115件 |
車上狙い・車両盗難 |
76件 |
212件 |
(3)プリンスエドワードアイランド州シャーロットタウン市警察によれば,2013年4月1日~から6月末までの間,同市では暴行事件,脅迫事件や性的暴行事件は発生したものの,殺人事件は発生していません。
ほかに,車上狙いや倉庫や住居への不法侵入が発生しましたが,未施錠の車両や倉庫・住居が被害に遭う傾向がみられるとのことです。また,車外から車内に荷物を積んだままであることが容易にわかる車も車上狙いの被害にあっています。
同市は,カナダの他の地域に比べて犯罪発生率は極めて低く,放火及び車両盗難事件も少ないとのことです。
(4)一般市民及び渡航者が被害に遭う事例としては,上述の車両を狙った犯罪に加え,置き引きの被害が圧倒的に多いです。パーキングメーターの設置されている駐車スペースや,日中の明るい時間帯に管理人がいる駐車場であっても発生しており,邦人も被害に遭う事件が複数件発生しています。車上狙いや車両盗難はモントリオール市内だけではなく,他の都市や州でも発生しています。
テロ・爆弾事件発生状況
(1)テロ事件
4月22日,テロ事件を計画したとして,カナダ警察にテロの容疑者が逮捕される事件が発生し,容疑者2名のうち1名はモントリオール市内で逮捕されましたが,テロ事件が発生したという情報には接していません。
(2)爆弾事件
当該情報には接していません。
誘拐・脅迫事件発生状況
当該情報には接していません。
日本企業の安全に関する諸問題
関連情報はありません。
以上