生活上の注意事項
なりすまし犯罪- Identity Theft から身を守りましょう
Identity Theftは,他人の身分事項を盗んでその人になりすまし,名前や住所,SIN(社会保障番号)などの個人情報を,クレジットカード口座の開設・ローンやアパートの賃貸契約に使用したり,犯罪活動にも利用します。
モントリオール市警では以下の注意喚起を行っています。
- SINは暗記して,カードは安全な場所に保管しましょう。
- 銀行・クレジットカードの明細は捨てる前に裁断しましょう。(重要な情報が含まれています。)
- 買物の際は自分のカードから決して目を離さないようにしましょう。
- 電話やインターネットで自分の身分事項やクレジットカード情報を提供する際は,自分から連絡をとった場合で,評判のいい会社にとどめましょう。
- どんな状況下でも,不正な目的に使われるかもしれない組織に自分のSINを提示したりしないようにしましょう。
なりすまし犯罪の被害にあったと思ったら,
- カードを盗まれたらすぐにカード会社に連絡しましょう。
- 特に身分証が盗まれたような場合は,すぐに警察に届けましょう。
- SINが不正に使われたと思ったら,サービス・カナダ・センターへ連絡しましょう。
- 新しい銀行口座のATMカードに新しいパスワードで使用するときは,以前使用していたパスワードで再度設定しないようにしましょう。
クレジットカード会社に不正使用被害の可能性を通報したい,その通報記録を残したい場合は,以下の連絡先に相談しましょう。
- TransUnion Victim Assistance Department:1-877-713-3393
- Equifax:1-800-465-7166
自転車・車の安全運転について
季節柄,自転車を利用する方が増えてきました。一方で,昨年1年間,モントリオールでは635件の自転車と車の衝突事故(うち4件が死亡事故)が発生しています。
モントリオール市警では,重傷・死亡にいたる最悪なケースにいたる原因として,
- 自転車側:赤信号不停止や進行方向・交通標識の無視
- 車側:交差点での右左折時に先行権を譲らないこと
自転車
- 赤信号や停止標識では完全に停止しましょう。
- 道路と同じ進行方向で,右端を走行しましょう。
- 歩道を走行してはいけません。
- 暗くても視界に入るよう,自転車にはいつでも規定の反射盤,白灯,赤尾灯を装備しておきましょう。
- 走行中のヘッドフォン装着は禁止されています。
※自転車利用者も罰金・減点(一部は罰金のみ)対象になります。
車
- 赤信号や停止標識では完全に停止しましょう。
- 自転車を横切るときは,十分な幅をとりましょう。
- 交差点での右左折時には,歩行者や自転車を先行させましょう。
- 降車時にドアを開ける際は安全かどうかを確認しましょう。
- 私道から公道に入るときは走行している自転車を先行させましょう。
詐欺メールにご注意ください
今般,邦人の方から,メール詐欺の報告がありました。インターネットの掲示板サイトに掲載された求人広告に連絡をとったところ,雇用手続のために送金するよう示唆する内容のメールが送られてきたというものです。
下記の一つでも該当すれば,詐欺の可能性を疑いましょう。加害者はターゲットを信用させるために小切手を送付してくることもあります。
- 外国や遠隔地からのメール
- 国際送金サービスなどによる送金,支払い保証小切手やマネーオーダーなどの送付依頼
- 商取引の場合に直接面会して取引協議等が出来ない状況の場合
Canadian Anti Fraud Centreのホームページでは詐欺に関する相談窓口や最新の手口などについての情報を掲載しています。また,連邦警察(RCMP)は,実際に詐欺の被害を受けた場合(なりすまし詐欺を除く)は所轄警察署に連絡するようアドバイスしています。詳細は以下でご確認ください。
- Canadian Anti Fraud Centre (フリーダイヤル1-888-495-8501)
- RCMP
チップについて
今般,邦人観光客の方から,モントリオール旧市街にあるレストランでの精算時に,過剰なチップをあらかじめ計上して請求されていたとの声が寄せられました。
観光客が多く利用するレストランなど,飲食店によってはチップ(サービス料)があらかじめ明細に盛り込まれていることがあるかも知れません。精算時には,注文内容や税金額のほか,チップが入っているかどうか(計上されていれば妥当な額かどうか)を明細書でよく確認してから支払うようにしましょう。
(ご参考)
ケベック州政府の観光案内ホームページによれば,飲食店やタクシー,美容院などの利用時で請求書に明示されていない場合には,チップとして(課税前の)料金の10%から15%渡すのが一般的とされています。ホテルのベルボーイやポーターは個々の判断によります(通常,荷物は一つにつき1ドル)。現在,ケベック州では,連邦税と州税(両税とも日本の消費税に相当)を合わせ約13%が課税されています。
飲食店におけるトラブル・苦情・相談は,州政府消費者保護局が窓口となっています。連絡先など詳細はこちらをご覧ください。
自転車シェアサービスBIXIの安全利用について
モントリオール市内では,自転車シェアサービスBIXIが実施されており,BIXIのホームページでは自転車を安全に利用するための注意事項が掲載されています(詳細はこちらをご覧ください)。主な注意事項は以下のとおりです。
- ヘルメットを被りましょう。
安全性が確認されている製品から,運転者の頭形に適したサイズのものを選び,正しく着用することが大事です。 - 慎重に,注意深く,そして法律を守りましょう。
- 道路では進行方向に従って乗りましょう。(自転車専用道路で対向が指定されている場合を除く。)
- 赤信号は必ず停車しましょう。
- 特に夜間はよく見えるようにしましょう。
- 歩道は歩行者のためにあるということを忘れないようにしましょう。
- 駐車中の車のドアが急に開くことがあります。駐車車両とは少なくとも1メートルの車間距離をとりましょう。
- 自転車に乗っている時は,音楽やイヤーヘッドフォンの使用は避けましょう。違法であるだけでなく,安全走行のために必要な音が遮断されてしまいます。
- 一列で走行し,蛇行運転はやめましょう。
- 適切な速度(時速15~20キロ)で乗りましょう。危険を察知することが可能になります。
- 歩行者との共有区域では速度を調整しましょう。
- 他の自転車を追い越すときは右側ではなく,左側を走行しましょう。
- トラックやバスなど大型車は死角が多いので,特に注意を払いましょう。右側から追い越してはいけません。赤信号や一旦停止の標識では,大型車に先行を譲り,道路交通規則を遵守しましょう。
- 手信号を出しましょう。
- 交通標識を守りましょう。