齊藤総領事挨拶(メールマガジン2月号)
皆さまこんにちは。
1月のモントリオールは18年ぶりの寒い1月だったとの報道もありました。 また、大西洋諸州はNor’easterや爆弾低気圧に見舞われていたのをテレビの天気コーナーで見ていました。被害に遭われたりしていないことをお祈りします。
確かに寒かったですが、正直なところ、聞かされていたほどではなかったというのが実感です。週末は積極的に外に出て川風?の吹きすさぶセント・ローレンス河沿いの公園なども歩き回っており、日本とは比較にならないほど暖房がよく効いた室内にこもっていたわけではありません(笑)。
今月2日のGroundhog Dayには、一部の例外を除き、あと6週間は辛抱だぞ!との御託宣が出たようで、しばらくはモントリオールの冬を「楽しみ」たいと思っています。
さて、ケベック州のコロナ規制も3月14日までの道筋が示され、総領事としての本来の仕事が急速に戻ってきました。やはり実のある、こなすべき仕事が毎日しっかりあるとやる気が出ます。もちろんやる気だけではダメなので、しっかり準備をして臨んでいます。対面で会ってくれる方のところには積極的に出向き、またお越しいただき、そうでない方々ともオンラインで面会しています。オンライン面会は、既に会ったことのある方との間ではそれほど違和感はないのですが、初対面ではやはり少々緊張します。顔が見えるので一般的な意思疎通に問題はありませんが、仕草、息づかい等が全く感じられず、率直に言って会った気がしません。
こうしてみると、私は経験したことがないのですがオンライン授業というのも大変なのだろうなぁ・・・と、特に義務教育年齢の子どもたちのことを思いやらずにはいられません。柔軟性・適応力に富んだ子どもたちのことですから、なんとか対応しているのだとは思いますが、昭和世代の一員としては、人と人との触れ合いに勝るものはない、とつい考えてしまいます。コロナ禍については、公開情報をもとに管轄5州の状況につき毎日報告を受けているのですが、医療・保健は州の管轄ということもあり、州ごとの状況・対応の違いに驚くこともままあります。国が都道府県について緊急事態宣言を発出したりまん延防止等重点措置の適用を決めるわが国との国の在り方の違いが実感されます。国土の広大さ、人口構成の多様性、州ごとに異なる部分もある行政システムなどの為せる業でしょうか。
先日待望のスノーモービルツアーに行ってきましたが、好天に恵まれ大変楽しかったです。帰路は東京・パリ・ニューヨーク並の大渋滞で、モントリオールは大都市であることをこんなところでも再認識しました。fatbikeやraquettes、 ski de fondにも挑戦しています。モントリオールっ子はおしなべてスロースターターなのか、午前中早めに出かけていくとどこも比較的空いているのが気に入っています。
領事メールを発出しましたが、日本人の方が被害に遭われたいわゆるヘイトクライムが1月にモントリオールの地下鉄車内で発生しました。詳細はメールに譲りますが、総領事館としてもモントリオール市警に申し入れを行い、私からも州対外関係大臣とのオンライン会談の際に取り上げて、大臣からはあってはならない事態であり、州政府としてもしっかりと対応していくとの反応がありました。総領事館としては在留邦人の方々に安心して暮らしていただけるよう、引き続き関係当局と連携して対応してまいります。
在モントリオール日本国総領事
齊藤 純
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