伊澤総領事挨拶 (メールマガジン7月号)
7月に入りモントリオールは盛夏を迎えていますが、猛暑となっているカナダ西部と異なり、例年に比して雨が多く涼しい日が続いていますが、皆様如何お過ごしでしょうか。
さて、来週からいよいよオリンピックが始まります。コロナ禍により、オリンピックの開催に至るまで長い紆余曲折がありました。選手の皆様や関係者の方々におかれては、この1年、本当に大変な苦労をされたと思います。コロナ禍が収まらない中でオリンピックを開催するために、東京都等で開催される競技は無観客を余儀なくされるなど、様々な支障がありますが、厳しい状況にもかかわらずオリンピックが開催されることは本当に喜ばしいことだと思います。カナダに勤務するものとして、日本人の選手の健闘とともにカナダ選手の活躍を期待したいと思います。
この1年半、私たちの日常生活には大きな制約が課せられてきましたが、市民の忍耐、努力とワクチン摂取の大幅拡大により、コロナを封じ込めつつあります。既にモントリオールではレストランも再開し、街にはかつての活気を取り戻しつつあります。トルドー首相によれば、カナダと米国の国境の移動制限は、8月中旬より大幅に緩和される可能性があるとのことです。また、ケベックにおいては、夏休み明けの9月上旬からほぼ普通の生活に戻れる見通しとなっています。残る大きな課題の一つは、日本との往来の規制緩和です。これには日本側の事情もあり依然として見通しが不透明ですが、きめ細かく情報をフォローし、動きがあれば、皆様に速やかにお知らせしていくつもりです。
総領事館の活動に関しては、この1年半、大西洋諸州の邦人の方々とはすべてオンラインで連絡を取りあい、総領事館員が現地を訪問する領事サービスは実施できませんでした。皆様には大変なご不便をおかけしました。州間の移動規制の緩和を受けて、今夏から徐々に出張サービスを再開しようと考えています。総領事館の人的体制の制約から、一度に大西洋州全ての州に対して出張サービスを行うことが現実的に難しいことから、まず、領事班長の久我領事が、8月にニューブランズウィック、9月にニューファンドランドへ出張する予定です。また、出張サービスではありませんが、垂井次席領事が8月の終わり頃にノバスコシアを出張し、皆様にお目にかかります。更に、本官も8月の半ばにプリンス・エドワード・アイランドを訪問し、アン・グリンゲーブルズへの外務大臣表彰の表彰式を行う予定です。
それでは皆様、短い夏ですので、大いに楽しみましょう。
在モントリオール日本国総領事
伊澤 修
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