伊澤総領事挨拶 (メールマガジン6月号)
1年で最も良い季節になりましたが、皆様如何お過ごしでしょうか。
昨日、6月15日のモントリオールでのコロナの新規感染は26名まで下がり、感染が着実に減少しています。ワクチン接種も引き続き迅速かつ大規模に進められており、近い将来、ケベックでは所謂「集団免疫」に達することが期待できます。
状況の改善を受け、総領事館も再び本来の活動に戻りつつあります。この1年半、日本との関係は停滞しました。人々の交流は止まり、ビジネスや文化交流は大きな障害に直面しました。こうした交流の再活性化が喫緊の課題です。ビジネス交流、日本人留学生の呼び戻しやJETの派遣再開、学術交流の再開等、多くの課題がありますが、一つ一つ処理していきます。因みに、先日、ケベックを代表する企業の一つである「モメントファクトリー」社が手掛けた、東京新宿駅地下街のディジタルパネル回廊が完成しました。ケベック企業の持つ高い技術を日本の方々に直に見て頂くことができ、欣快です。
総領事館の重要な業務である、叙勲をはじめ対日関係に功績のあった方々への感謝の催しもこれまで行えずにいました。関係者の皆様には長くお待たせしてしまいましたが、早期に式典の調整を進めたいと思います。
領事サービスについても、1年以上、大西洋諸州への出張ができなかったために、この地域にお住いの邦人の皆様に多大なご不便をおかけしました。夏以降、大西洋諸州への領事出張を早期に再開するべく調整を進めているところです。
カナダ国内の感染状況の改善を受け、今後は、米国等との国境再開の動きやワクチンパスポートの導入といった国際的な動きが重要になります。日本との関係ではオリンピックに向けた準備が加速します。総領事館としましては、こうした動きを適切にフォローし、引き続き皆様への適時の情報提供に努めてまいります。
在モントリオール日本国総領事
伊澤 修
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