伊澤総領事挨拶 (メールマガジン5月号)
モントリオールでは、新緑が美しい、快適な季節になりましたが、皆様如何お過ごしでしょうか。
現在、コロナワクチンの接種がカナダ各地で大規模に進められていますが、小官も第一回目のワクチン接種を行いました。また、ワクチン接種の対象年齢が引き下げられたことに伴い、総領事館のスタッフも接種を受けつつあります。世界各地で活動している外交官の同僚の報告によれば、現地の邦人へのワクチンの確保に苦労している地域が少なくないのですが、それに比べて、ケベックでは、国籍や滞在資格に関係なく、当地に居住する邦人は誰でもワクチン接種を受けられます。ケベックのこの寛容な方針に深く感謝する次第です。
最近の感染状況の改善を踏まえ、昨日、ルゴー首相が規制措置の段階的緩和を発表しました。既に領事メールでもお知らせしておりますが、規制緩和の段取りがきめ細かく決められていますので、ご留意ください。この見通しに基づけば、もう少しでほぼ正常な生活に戻ることができそうです。状況の改善を踏まえて、総領事館としても、ケベック州や大西洋諸州との関係強化に再び取り組んで行きます。残された大きな課題は日本との往来の再活性化になりますが、これはカナダ側だけの努力では如何ともしがたいところがあり、日本における状況の改善を待つことになります。
1年以上続いた不自由な生活もあとしばらくのところまで来ました。幸いなことにこれまで、当地の邦人の方々がコロナの深刻な被害に遭われたとの報告は受けていません。もう少しの辛抱ですので、引き続き感染対策を励行して頂き、元気に夏を迎えましょう。
在モントリオール日本国総領事
伊澤 修
- 過去の伊澤総領事挨拶はこちら