伊澤総領事挨拶 (メールマガジン12月号)
師走になりました。例年に無く雪の少ないモントリオールですが、皆様如何お過ごしでしょうか。
本年は、コロナウィルスに世界が振り回された一年になりました。振り返ってみれば、今年の始め、その後世界がこのような状況になるとは誰も予想できませんでした。コロナウィルスは私達の生活に多大な影響を与えましたが、総領事館の活動も、2月末の天皇誕生日レセプションを最後に、公式な行事は一切催すことができませんでした。春先には多くの日本人留学生やワーキングホリデー関係者が帰国し、今日もなお、日本との往来が厳しく制限されています。非常に残念な1年だったと思います。このような状況下、総領事館の最優先事項は当地の邦人の皆様の健康、安全の確保ですが、総領事館としてできることには限りがあるため、私達にできることとしてコロナウィルスに関する情報の迅速な提供に心がけてきました。少しでも皆様のお役にたてたのであれば幸甚です。
今日もなお、ケベックや大西洋諸州で患者数が拡大しており、予断を許さない状況が続いています。現状は極めて厳しいですが、幸いなことに、これまで総領事館所管地域で邦人の方々がウィルス感染により深刻な被害に遭われたとの報には接していません。また、日本企業も協力しているケベックのメディカゴ社を含め、世界中の製薬会社がワクチン開発を進めています。今週から限定的ではありますが、ワクチンの接種がカナダ各地で始まりました。ワクチンの数が限られていることもあり、直ちにコロナ禍を収束させることは難しいと思いますが、来年に向けて希望が持てる動きだと思います。
当面不透明な状況が続くとは思いますが、来年、感染の状況が収まってくれば、総領事館としては今年の分も含めて更に積極的に活動していく所存です。皆様におかれましても、元気に良い年をお迎えください。
来年も引き続きよろしくお願いします。
在モントリオール日本国総領事
伊澤 修
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