伊澤総領事挨拶 (メールマガジン11月号)

令和2年12月14日

ケベック州は新型コロナの第二波に直面しており、緊張した日々を過ごしていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

新型コロナの状況はケベック州をはじめとし、カナダ、米国、ヨーロッパでも猛威を振るっています。ケベック州においては各種活動をシャットダウンしたにも関わらず、新規感染者数が1、000人を超える日が続いています。クリスマス前までには状況が改善することを切に願うところです。皆さま、引き続き感染の防止に心がけてください。

総領事としての活動にも大きな制約がかかっていますが、ケベック州政府との連携は着実に進めています。最近では、ジロー・ケベック州国際関係大臣、ラ・モンターニュ農業・漁業・食料担当大臣、ジュリアン・エネルギー・天然資源大臣等ともテレビ会議を行い、様々な意見交換を行いました。厳しい状況ですが、日本とケベックとの関係強化に向けて引き続き努めて行きます。

最近日本政府による叙勲の発表がありました。

まず、当地在住の髙畑雅子氏が旭日双光章を受章されました。同氏は、モントリオール日加協会に昭和42年から参加され、平成元年からは副会長として、同協会が解散する平成30年まで約30年に亘り、同協会の活動を通じて、日本とカナダの交流促進、友好親善に大きく貢献されました。昭和51年にはモントリオール日本語センターの立ち上げにもご尽力され、設立当初から長きに亘り同センターの校長を務められた他、マギル大学においても日本語講座を受け持たれ、当地の日本語普及に功績を残されました。

また、ケベックシティー在住のゲェタン・ラバディ氏が旭日小綬章を受章されました。同氏は、昭和45年より、京都のヴィアトール学園洛星中学校教諭・洛星高等学校教諭として勤務し、平成16年からは同学園理事長に就任されました。約半世紀の間、京都に滞在し、洛星を拠点に、日本での教育に大変な貢献をなされました。同氏は本年3月にケベックに戻られています。ケベック出身の方がこのように日本で大活躍されたことは誠に喜ばしい限りです。

さらに、当地在住の沖田豊穂氏が瑞宝双光章を受章されました。同氏はブラジルを含め各国の在外公館において、長らく領事業務に従事したのち、先日外務省を退官し、現在当地にお住まいです。

当地在住者で令和2年秋の叙勲受章者が3名も出たことは、このコロナの状況下にあって、大変嬉しいニュースでした。今後の私たちの活動の大きな励みとして参りたいと思います。

在モントリオール日本国総領事
伊澤 修