伊澤総領事挨拶 (メールマガジン9月号)

令和2年10月16日

皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

9月に入り学校も新学期が始まりました。日本語補習校をはじめ多くの学校でオンラインではない対面形式での授業が再開されており、大変喜ばしいことです。

最近の新型コロナウイルス感染状況をみると、大西洋4州や当館所在のモントリオールについては落ち着いているものの、ケベック州全体では感染者が若干増加傾向にあることは懸念するところです。我々は新型コロナウイルスとともに生活していくことを余儀なくされており、引き続き感染防止に注意を払っていかなくてはなりません。

このような状況の中、新型コロナウイルス感染拡大の結果、停滞してしまった日本との関係をいかに再活性化していくかが、現在、総領事館にとって最大の課題となっています。人の往来は政府レベルで調整が行われるので、一つの州、そして総領事館単位でできることには限りがありますが、幅広く在留邦人の皆様方にご意見を聞きながら、何が出来るか色々考えていきたいと思います。要人との意見交換についても徐々に再開し、今秋は、総領事公邸を中心に、元首相や閣僚クラスをお呼びして、積極的に意見交換を行っていくつもりです。

今月号のメルマガには初めての試みとして、日本で活躍されたJET経験者の方々の手記を幾つか掲載しました。この手記を読むと、ケベックの方々が日本で積極的に様々な活躍をしてきたことが分かり、非常に感銘を受けました。1988年に当館管轄5州から日本へのJETプログラムが始まり、近年では毎年30~50名のカナダ人が日本に行っています。彼ら彼女らは日本にとって大きな財産ですので、日本との関係強化のため、JET経験者の方々の経験や知見をこれからも最大限に活用させていただきたいと思います。

在モントリオール日本国総領事
伊澤 修