伊澤総領事挨拶 (メールマガジン3月号)
皆様如何お過ごしでしょうか。
残念なことに,コロナウィルスの惨禍が世界に広まっています。当地ケベックでも本13日の時点で17名の感染者が確認されました。こうした事態を受けて,昨日ルゴー首相や本13日にはトルードー・カナダ首相が会見を行い,ウィルス対策として各種措置を発表しました。私たちの生活にも様々な形で影響が出始います。総領事館の活動でも,今月予定されていた日本からの大阪商工会のミッションを始め複数の行事がキャンセルになりました。また,先日,来週から当地で予定されていたフィギュアースケートの世界大会も中止になりました。楽しみしておられた方々も沢山いると思いますのでこの決定はとても残念ですが,やむを得ません。
本13日午後に,ジロー・ケベック州対外関係大臣から本官に電話があり,「ケベック州政府としては邦人の方々の健康や安全の確保に努めていく,今後,週末も含めて,毎日ルゴー首相が会見を行い,ウィルス感染の状況や対策について説明する,邦人の方々に不安があれば何でも相談を受けるので連絡して欲しい」とのお言葉を頂きました。当館としては,ケベック州や大西洋州各政府と緊密に連絡を取りつつ邦人の皆様の安全の確保に全力を挙げていきます。同時に,皆様におかれましても,うがいや手洗いの励行等,自分たちでできることをきちんとして頂くことが重要だと思います。
(情報提供)
この状況において,重要なのは正確な情報に基づいて行動することだと思います。そこで,当館としては,管轄地域内でのウィルス関連の情報収集に努め,その情報を広く皆様に提供することとしました。 その一環として,領事メールに加え,先日からホームページにコロナウィルスに関するコーナーを設けて,毎日,ウィルス関連の報道をまとめて掲示しています。また,日本政府やケベック政府等からの公式な発表や連絡があれば,その都度掲載することとしています。
(領事館の業務)
昨日のルゴー首相の発表を受け,当館は,当館主催のレセプションやセミナー等,多人数が集まる行事を取りやめることとしました。館外での行事の参加についても慎重に判断していきます。この結果,残念ですが,一般的な外交活動において一定程度の制約を余儀なくされます。他方,領事サービス等,皆様に直接関わる,必要な業務はできるだけ通常業務を維持し,皆様に不便の無いよう努めていきます。
今後の状況について残念ながら見通しは不透明ですが,皆様におかれましても,くれぐれもお身体に気をつけて,お過ごしください。
在モントリオール日本国総領事
伊澤 修
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