伊澤総領事挨拶 (メールマガジン2月号)

令和2年3月16日

寒い日が続きますが,皆様,如何お過ごしでしょうか。

今月は,令和になり,初めての天皇誕生日レセプションをICAO本部にて行います。このレセプションは,ICAOの日本代表部との共催ですが,本年度からICAO代表部に福島大使が着任され,一段とレベルの上がったレセプションになります。また,今回は東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を踏まえて,特別ゲストとして,カナダのオリンピック委員会にも参加して頂き,オリンピックに向けた意気込みを語って頂くこととしました。厳冬の中での祝賀ですが,是非成功させたいと思います。

(新型コロナウイルスについて)

先月から,新型コロナウイルスが中国で猛威を振るい,アジア諸国を中心に世界各地で感染が確認されています。当地カナダでも,若干名ですが,患者が確認されました。また,北米地域では,米国を中心にインフルエンザが猛威を振るっています。幸いなことに当館の所管地域ではこれら感染症が深刻化しているわけではありませんが,こうした感染症の拡大の動き,特に,新型コロナウイルスにつきましては,皆様にも不安があるかと思います。日本政府の発信する情報につきましては下記で正確な情報が得られますので,参考にしてください。

また,当館の活動として,今月末にオタワの日本大使館の医務官の当地出張の際,邦人を対象に感染症対策についてのセミナーを開催することを検討しています。セミナーの実施結果・概要については,追って当館のホームページ等を通じて情報を提供させて頂きます。

この事態に関連して総領事館として一つの気がかりがあります。新型コロナウイルスの拡大につれて,世界の他の地域で,中国人あるいは中国人に間違えられたアジア人に対する差別的対応がいくつか報じられています。多様性と寛容に富む当地でこのような残念なことが起こるとは思えませんし,また,そのような被害に遭われた方は今のところおられないと承知していますが,今後,万が一,被害に遭われることがあれば,総領事館に連絡をください。

感染症の今後の見通しは不透明ではありますが,日本政府としては,国際協力を通じてこの難局を乗り切り,予定通りオリンピックを開催し,平和の祭典を成功させるべく万全を尽くす所存です。

在モントリオール日本国総領事
伊澤 修